MUKU-DATA  グラナディロ 一枚板カウンター ウレタン塗装

昨日木材倉庫で作業していたら、あれ?って感じで
ウレタン塗装のグラナディロや他のウレタン塗装された材に水滴が付着していた。
これは湿度の高い日に時々起こること。
木と温度・湿度の関係は常日頃注意深く観察しています。
木材倉庫には1台、室内展示室には2台(陽当りのある室内とそうでない場所)
エンペックス社の温湿度計を設置してあります。
木の調湿効果は真夏のムシムシした日に屋内展示室へ入ると
湿度が低めでヒンヤリと乾いた感じがしますし
逆に今の時期は、入った瞬間、少し生暖かいことを身をもって感じる事ができます。
あぁ・・木が調湿してくれているんだなぁって実感できるのです。
ウレタン塗装の利点は多いのですが、
残念なのは木がコーティングされる為に調湿作用がなくってしまうということでしょう。
(だから割れ難い、反りにくいなどの利点もありますが)
輪染み、洗面カウンターなどウレタンなみに撥水効果の高いガラスコーティングは細かなガラス繊維で覆うので
木は呼吸できるらしい事を先日塗料メーカーの方が言われていました。→ クリスタルガード
木の特性は理解しているつもりですので
個人的には割れても多少反っても、OK 木なんだから当たり前派なのですが
自然なものにどこまで加工を施すか何を塗るか・・で
木と共に暮らすためのそれぞれが自分に合った妥協点を見つける事とも言えるでしょう。
これからは乾燥する季節、特に関東方面へ行くと
声がカラカラになってかすれたりします。
加湿器で湿度を調整したり、ハンドクリームを使いスキンケアするのと同じように
木にもオイルを塗布してあげたり、
乾き過ぎたら湿度を調整してあげたり、
様子を見ながら可愛がっていただければと思います。
人と同じです。
木材倉庫内 温湿度
屋内展示室温湿度(同時刻、暖房設備などオフの状態)
倉庫内の他のウレタン塗装も同じような状態に。
また養生中の全面割れ止めを施してある硬い木も調湿できず多少水滴が付着
夏も冬も湿度の違いを実感できる屋内展示室
床:t30mm米松挽き板、壁:漆喰、ラーチ合板、天井:桐3層、
ほぼ乾燥している一枚板を立てかけてある。
木だけでなく、塗り壁、畳、障子、・・・
自然素材で覆われた室内が如何に人に優しく普通の状態で過ごせるかがわかります。
まぁ、そんなことはないでしょうが(一部好きな人はやっていますが)
一枚板を壁に数枚立てかけ愛でる、
気分によって天板やカウンターを入れ替える。
みたいなの事を少しでもやる人が出てくると
我々の業界ももうちょっと可能性が広がるんでしょうけどね。。
加湿器代わりに如何でしょう?
でもいいですよ、木は。
板じゃなくても変木でも何でも。。

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